ピンぼけ defocusing 2004 10 17

 あれは、昨年の夏頃だったでしょうか。
新聞に、金融構造改革について、政府の意見広告のようなものが掲載されていました。
 その内容には、「貯蓄から投資へ」というスローガンのようなものがありました。
日本には、巨額の個人金融資産が、郵便局や銀行の貯金として眠っていて、
しかも、超低金利なので、
お金が何も生み出さないという「死んだお金」になっている。
こうした状況を改革して、「貯蓄から投資へ」という流れを作り、
お金を、「死んだお金」から「生きたお金」へ転換させる。
これが、金融構造改革の目的である。
そういう趣旨だったと思います。
 あれから、1年以上が経ちました。
やはり、いつものごとく、いや、いつの世も、
スローガンはスローガンで終わり、
結局、ピンぼけの「金融的な写真」を眺めることになりました。
 ところで、役人用語では、これは、「ピンぼけ」とは言わないのでしょうか。
正確には、役人用語では、「骨抜き」と言うのかもしれない。

ピンぼけ defocusing 2004 9 26
 郵政改革で気になることは、
いつの間にか、話が本筋から外れて、枝葉の方向に行っていることです。
 郵政改革の中核は、
郵便局で集めた巨額の資金が、どこへ流れていて、
そして、今後は、その資金を、どう使うかにあったのです。
 こうした中核部分が、いつの間にか、ピンぼけにされ、
改革の外周部だけを、延々と議論しているという「有様」です。




































トップページへ戻る

Stock market conditions へ戻る

News Idea Factory へ戻る